転倒(転ぶ)予防が必要な理由
・高齢者の5人に1人は転んじゃう
・救急車で運ばれた、半数が介護になる
・介護になれば、なかなか元には戻らない
・健康でいるためには転ば無いようにする
・家の中での転倒が一番多い
1年間に65歳以上の高齢の方の5人に1人は転倒しています。
1年で5人に1人は転んでいるのですよ。
若い人なら、ここ何年も転んだことなんて無いとおもいますが。。。
高齢になると、結構な確率で転んじゃいます。
転んで救急車で運ばれた人の半数は骨折しています。
そして、介護になってしまう原因、寝たきりになてしまう原因の第4位が
転倒・骨折によるものです。
骨折するのは骨粗鬆症といって骨が弱くなってくる病気が関係しているんですが、
転倒して骨折すると、そのまま寝たきりになっちゃい、多くの方が元の状態に戻るのは困難と言われています。
親族に高齢の方がいて、今も元気だと、ずっと元気なままでいてほしいですよね。
それなのに、ふとした転倒から、元気だったあの人が介護状態になってしまう事になると、なんともやりきれませんよね。
しかも、転んじゃうほとんどの方は、家の外ではなく、家の中で転んじゃっているんです。
私の父も若くして脳梗塞からの寝たきりなのですが、実は祖父母がかなり高齢ですが、まだ元気でいてくれています。
これからも元気でいてほしいので、病気とかならしょうがないと思うこともありますが、転んで介護とかは相当悔しいと思うので、転倒に注意することを紹介します。
転倒の原因
外的要因
転倒には、外的因子。。
環境の事ですが、例えば
・家の敷居がある
・滑りやすい床があるとか、
・履物をうまく履けていない(靴のかかとを踏む等)
等など、環境によって作り出される転んじゃう原因の事です。
濡れている床で滑る、お風呂場とかがよくあります。
また、階段でつまずく、特に暗いところだと起こりやすいと思います。
スリッパで滑る、靴をちゃんと履いていない状態も大変危ないですね。
内的要因
・ 内科の病気や、関節の病気
・筋力の低下、姿勢の変化
等など、
内的因子というものが、内科の病気や、関節の病気、で、加齢性の変化。筋力の低下や、姿勢の変化などが、転倒の原因として挙げられます。
杖をついて、足腰の筋力が弱ってきちゃった。
運動する習慣がない方は特に気になるところです。
薬の服用、血圧などの贈る詩でフラフラすることもあります。
このように、若い頃には考えられないことで、いともたやすく転倒したり、骨折してしまいます。
転んだ場所で多いのは実は室内
このグラフは、転んじゃった場所のグラフです。
青色が「道路」「公共施設」等で、約55%です。
赤色が家での転倒で、約45%です。
青色の割合が多くて危険に見えますが、道路や公共施設など、外の様々な場所を指しています。
一方赤色は、家の中だけのケースなので、結果として、一番多いのが家の中で転んじゃうケースとなります。
住居での転倒を予防する
家で転んで骨折しない為に、転ば無い環境作り。
こういうのが大切になってきます。
上の絵で、赤いマルをつけたところが注意する所です。
例えば
「階段に手すりをつける」
「滑り止めのステップを足元につける」
「暗いところには足元灯を設置」
「マットには滑り止めを付ける」
また、滑りやすい「お風呂場」なんかも滑り止めや手すり等の
設備を置いた方が良いです。
普段生活していて危ないなぁ。ってところは、
「部屋の仕切りの段差」
「カーペットの端っこのめくれた所」
「電気コード」
「床に置かれた新聞」
等など・・・
皆さんの自宅によくある
ことだと思いますが、こういった物が思わぬ事故につながったりします。
部屋の仕切りをなくすとか、カーペットの端っこを固定するとか、
床にモノは置かない、電気コードは壁に沿わせる等して、転ば無い環境を作ることが大切です。
家の中で転ば無い為のチェックリスト
外的要因にて転倒するリスクを排除しましょう。
【全部お部屋】
・通路に電気コードを置かない
・床に小さな置物を置かない
・照明に手が届く
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部屋の仕切りの段差をなくしたり、滑り止めとして使えます。
【台所】
・手の届きやすい戸棚を使う
・滑り止めマットを使う
【寝室】
・常夜灯を付ける
・一部ではなく、床一面を覆うカーペットにする
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常夜灯は、寝室意外にも、玄関、階段にも使えます。
【浴室】
・座高が高い椅子を使う
・滑らないマットを使う
・手すりを設置する
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浴室が一番滑りやすい場所です。
浴室には、手すりや滑り止めを必ず設置するようにして
万が一に備えてください。
【居間】
・カーペットを鋲等で止める
・新聞等、物を床に置かない
【階段】
・手すりを設置する
・階段に滑り止めを使う
・明るい照明を使う
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置くだけで転倒のリスクを軽減できます。
階段は、高さがある分、転倒したときの骨折のリスクが大きい場所なので、ことらも優先的に対策をする箇所となります。
以上のように、自宅での対策は自宅の環境を転びにくい状況に変えることが大切になります。
能力で転倒の危険が起こりる
外的要因の次に、内的要因としては
たとえば片足立を保持する力が衰えている。
足腰の筋力、足の柔軟性、また、年齢、眼が見えにくいや耳が聞こえにくい、注意力が散漫していることや睡眠不足などがあります。
段差などの環境が原因ではなく、自身の身体状況が関わってくるということです。
筋力の低下やバランス機能の低下、歩行機能の低下、などなど。
あと麻痺などの病気も含まれます。
日頃の運動不足に伴う身体機能の低下です。
これらの機能は、日々の運動によって改善されるものです。
転倒により骨折することがよくあります。
歩けなくなってしまう、股関節の骨折など、深刻な怪我の場合もあります。
多くの高齢者の骨は小さな穴が多くもろくなっていて転倒により骨折しやすい状態にあります。
骨粗鬆症という病気なのですが、どんな病気かというと、
骨折しやすい疾患ということになります。
この病気は自覚症状をほとんど感じません。
骨がモロいと、些細な衝撃で簡単に骨折してしまいますから、骨粗鬆症に気づかずに、転倒しやすい状況になっていることはとても危険ということです。
予防と対策
骨粗鬆症の予防としては、しっかり運動する。
とりあえず骨に刺激を与えることで、新しい骨を作る細胞が活性化します。
また、生活習慣を見直しましょう。
過度な飲酒や喫煙、また、高血圧なども骨粗鬆症になる原因となります。
健康寿命を伸ばそう
こんなデータがありまして、2010年の男性の平均寿命が79歳、女性は86歳。
平均寿命というのはよくご存知ですかね。
以前寿命を調べたときには50年後には100歳を超える人が25万人。いまは5万人くらいですかね。
100歳を超える人が。そのくらい皆さんお元気になりました。みなさんもあと2.30年は生きなければならないということですね。
しかしそれが生きているだけの100歳なのか、元気な100歳なのかで生活は全く変わってきます。
で、健康寿命、これが、男性が70歳、女性が74歳。
この健康寿命と平均寿命の差、この数値が介護を受けている期間です。つまり、日本の男性は9年。女性は12年は、介護の状態で生活しているということです。
できるだけこの期間を短くしたいですね。
大きな病気がなくても、転倒による骨折がきっかけで介護が必要になる方はすごく多いので、そういうのを予防することが、今後の人生においてすごく大切ではないかなと思います。
7つのチェック項目 当てはまれば要注意!
①片足立で靴下が履けない
②家でつまずいたりする
③階段を上るのに手すりが必要
④横断歩道を青信号で渡りきれない
⑤15分くらい続けて歩けない
⑥2Kg程度の買い物を持ち帰るのが困難
⑦掃除機や布団の上げ下ろしが困難
転倒に骨折、そして介護になってしまう一つの流れとして、上のチェック項目にて、
筋力が弱くなったり、足腰に疾患があり転倒し易くなる。
転倒して骨折する原因として、骨がもろかった。
こういったことをひっくるめて、リスクとして上がってきます。
ある程度の年齢で骨折して寝たきりになると、中々元の状態には戻りません。
まとめ
介護が必要になる原因や転倒には、様々な原因がありますが、そういったものを予防し生活していくためには運動が必要です。
運動をする際は、無理をせず、できることからコツコツ行って行きましょう。
家事や散歩、趣味のゲートボールでも構いません。
それと、家の中が一番油断していて転びやすい場所です。
家の中の注意する項目に当てはまっている物があれば、しっかりと
何か起きる前に対策をしておきましょう。